アフィリエイト詐欺:アフィリエイトマーケティングの闇について | CHEQ

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アフィリエイトマーケティングは、成果報酬型のオンラインマーケティング手法です。広告主は、売上が発生した場合にのみ支払いを行い、売上がアフィリエイトサイトに支払われるように、クリックやコンバージョンの追跡を行います。アフィリエイトサイトとは、旅行ブログや情報ページ、興味のあるグループ等、金銭的な利益を得るために広告リンクを表示するWebサイトのことです。アフィリエイト報酬は業界・テーマにより、高額になる可能性があります。

デジタルメディア業界の収益の15%は、アフィリエイトマーケティングによるものだと言われています。旅行業や小売業を始めとした多くの企業では、アフィリエイトマーケティングが生命線となっています。プログラムを開始してからわずか数ヶ月で、Eコマース収益の20%がアフィリエイトマーケティングによるものとなっているブランド広告主もいます。このような状況は、金融、ローン、投資といった分野にも及んでいます。例えば、オンライン用SNSトレードをサポートするイートロは、設立以来、87億円のコミッションをアフィリエイトに支払っていると言われています。またSimilarWebによると、Amazonにおける月25億件ものアクセス数のうち6%がアフィリエイトによるものだといいます。

例えば、大規模なオンラインセールが行われるサイバーマンデーでは、通常売上の16%がアフィリエイトによるものであるとされます。これは、広告主の81%がアフィリエイト マーケティングをコアマーケティング戦略の一部として採用しており、パブリッシャーの84%がアフィリエイトマーケティングを採用していることによっても裏付けられています。

レポート全文(英語版、PDFファイル):Affiliate Marketing Fraud 2020

トップアフィリエイターへの多額の報酬

アフィリエイトプログラムで成功すると、多額の報酬を得ることが可能です。著名なアフィリエイターとしては、1ヶ月で1000万円以上を稼いだSmart Passive Incomeのパット・フリン氏や、毎年1000万円以上を稼いでいるザック・ジョンソン氏などがいます。スポーツギャンブル業界では、パルール・シャバージアン氏は、2020年度に2億円のアフィリエイト売上を見込んでいます。

アフィリエイトマーケティング詐欺による被害は、2020年には1400億円に上る見込み

アフィリエイトマーケティングは、悪質なフラウド行為者がトラッキングやアトリビューションの欠点を悪用して不当に報酬を請求することにより起こり、多くの企業の収益に悪影響を与えています。当記事の冒頭で紹介したCHEQとボルチモア大学の調査によると、アフィリエイトマーケティングの不正行為により、2020年には広告主に1400億円の損害が発生する見込みであることが明らかになりました。アフィリエイトマーケティングの利用は新しい市場や国に拡大しており、特にCOVID-19による不況下においては人気のある分野であるため、問題の放置は、被害の拡大に繋がります。

アフィリエイトにおける不正の割合

アフィリエイトマーケティングにおける不正行為の割合については、非常に多くの議論があります。例えば、アプリインストールの25%が不正であると言われていますが、これには多くのアトリビューション詐欺(以下参照)が含まれると考えられています。

CHEQによる、1兆回以上のインプレッションデータや39分野超のアフィリエイトやマーケティングの専門家への詳細なインタビューに基づいた独自調査によると、アフィリエイトマーケティング全体の不正率は9%と見込まれています。これは少なく見積もった推定値であり、多くのマーケターは、自社のアフィリエイトプログラムにより大きな割合で不正があると報告しています。イリノイ大学の2016年時点の調査によると、アマゾンのアフィリエイトプログラムのパートナーの38.1%が不正行為を行っているとされます。

CHEQ Paradomeの利用者様においては、広告代理店及びブランド広告主の両方において、また企業のサイズを問わず、リスティング広告やSNSキャンペーン上にて、大規模なアフィリエイト詐欺が多数発見されており、14%に及ぶ不正クリックの一因となっています。

アフィリエイト詐欺によるローン会社の損失

CHEQが調査したあるケースでは、個人向けローン会社のアフィリエイトチャネルから9.6%の不正挙動が発生しています。このようなアフィリエイトによる不正挙動は、大量の「ローンの取り消し」を引き起こしています。

これは、ローン会社が指定された基準に基づいてローンを承認した後、詳細が不正確であることが判明したため、ローンをキャンセルされるというものです。こうした行為は関連会社のローンビジネスに大きな負担をかけ、支払いが滞りそうな人のローンを引き剥がすことを余儀なくされました。

アフィリエイト詐欺の手口

アフィリエイト詐欺において使用される手法としては、下記のようなものがあります。

1. クッキースタッフィング

ブラウザのクッキーは、トラッキングを可能にする基本的な機能です。クッキースタッフィングとは、アフィリエイターが ユーザーのコンピュータに、異なる広告主に属する異なるクッキー(サードパーティークッキー)を設置するプロセスのことです。これによりユーザーがその後、これらの広告主のサイトを訪問して購入すると、実際に流入元ではなくても、アフィリエイターはコミッションを得ることができます。

2014年には、デジタル・ポイント・ソリューション社のCEOであるショーン・ホーガン氏が、クッキースタッフィングによりeBayから28億円のオンラインマーケティング料を詐取したとして、連邦刑務所に5ヶ月間収監されました。

2. アプリインストール時のアトリビューション詐欺

アトリビューション詐欺とは、フラウド実行者が自らが貢献したものではないアプリのインストールによるアフィリエイト収益を騙し取ろうとするケースです。これは、アトリビューション プラットフォームを騙して、オーガニックによるインストールや別の流入元から行われたインストールをフラウド実行者に関連付けることで、アトリビューション プロバイダーが通常適用する「ラストクリック アトリビューション」モデルを操作することにより行われます。

例えば、2018年にGoogleは、Playストア上のCheetah MobileのFile ManagerとKika Keyboardに対して措置を講じました。このケースでは、アプリのインストール時に偽のクリックを作成してクレジットを偽装するインストールアトリビューション不正使用が使用されていたといいます。

3. タイポスクワット

タイポスクワットは、アフィリエイターが、事業者のドメイン名のスペルを間違えたようなドメイン名を登録することにより行われます。ユーザーが事業者のドメイン名を、アフィリエイターが想定した通りに間違えて入力すると、ユーザーはアフィリエイトサイトに飛ばされ、アフィリエイトリンクを経由して目的の事業者のサイトに転送されます。ユーザーが商品を購入した場合は、アフィリエイターに報酬が支払われます。

4. ロイヤリティ ソフトウェア

ロイヤリティ ソフトウェアがユーザーのコンピューターにインストールされていると、アフィリエイターは特定のサイトを通して購入することで得られるポイントなどの特典を通知することができます。またこのソフトウェアは、ユーザーが事業者のサイトに直接アクセスする際にも、アフィリエイトのリンクを経由したように見せかけます。

ロイヤリティ ソフトウェアは、ユーザーがロイヤリティ サービスによる特典を受け取ることができなかった場合でも、アフィリエイト報酬を請求することがあります。

5. その他のアフィリエイトマーケティング詐欺

米連邦取引委員会(以下FTC)の調査にでは、アフィリエイト広告が詐欺の餌になっているケースも発見されています。例えばあるケースにおいては、無料のトライアルへのアフィリエイトリンクのはずが、103円で製品のトライアルを提供するWebサイトへの誘導となっていました。

また、アフィリエイトマーケティングを利用した詐欺ビジネスについても取り締まりがされています。2020年3月には、My Online Business Education(以下MOBE)のアフィリエイターが、ビジネス コーチングや投資のサービスを装った詐欺的な行為に関して4億円以上を支払うことでFTCと和解しました。ユーザーは、MOBEに対して最大600万円もの金額を支払っていたといいます。

CHEQ Paradomeは、アフィリエイト詐欺を含む不正クリックからWeb広告を守ります。Google、Facebook、Instagram、Twitter、Bing、Pinterest等の主要なPPCチャネルで不正クリックをブロックする唯一のソリューションであるCHEQ Paradomeで、不正トラフィックに影響されないデジタルマーケティングを今すぐ始めませんか? 貴社サイトにおける不正トラフィックの影響を把握するための無料診断を今すぐご依頼ください。

原文:Affiliate Fraud: The Dark Side of Affiliate Marketing

1米ドル=100円にて換算