アフィリエイトマーケティングにおける不正トラフィックやアドフラウドによる被害 | CHEQ

CHEQ Raises $150 Million, led by Tiger Global

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リードやパイプライン、収益の拡大は、近年の Go-to-Market 活動における重要な課題です。特定のチャネルやキャンペーンにおいて、単発の成功を収めることは運が良ければ、誰にでもできます。しかし、それを単発的な成功ではなく、大規模で予測可能、なおかつ信頼性が高い継続的な成功にするためには、運以上のものが必要です。

現状では、予測可能で継続的な成功に役立つチャネルは殆どありません。例えば、クリック課金型の広告はインバウンドマーケティングの定番ですが、コストの乱高下、頻繁に変更されるブラックボックス化したアルゴリズム、プライバシー規制の頻繁な変更及び強化等により、マーケティングを計画通りに行うことは困難になっています。

イベントマーケティングは、従来 B2B マーケティングにとって重要なチャネルでした、しかし、パンデミックはそのような状況を根底から変えてしまい、今後、対面でのイベントがどのようになっていくのかは明らかではありません。代替手段として利用されているバーチャルイベントやウェビナーは、啓発活動に役立ちますが、拡張性は高くありません。

このような状況において、マーケティング活動の「最大化」は一筋縄ではいきません。アフィリエイトマーケティングは規模を拡大するために構築され、リードや、コンバージョン、商品購入につながりやすいため、人気が出ています。

 

アフィリエイターへの信頼を急速に低下させている大規模なフラウド

CHEQ による2020年の調査では、アフィリエイトマーケティング担当者は年間1400億円をフラウドによって損失しており、これは当時1兆5000億円規模であったアフィリエイトマーケティング業界の収益の約10%に相当するものでした。現在、アフィリエイトマーケティングの収益は2兆円を超え、2030年には3兆7000万円に達すると予測されています。不正行為や不正トラフィックの割合が15%から30%と着実に増加していることを考慮すると、フラウドによる被害は、将来的には5000億円から1兆円に上ってしまう可能性があります。

アフィリエイト詐欺には、様々な種類のスキームがあります。よくあるのがクリック詐欺で、アフィリエイターが報酬を不正獲得するために、クリックファームやボットネットを利用して、広告主サイトに不正クリックを誘導することにより発生します。

近年流行している、クッキースタッフィングにおいては、アフィリエイターがユーザーの同意なしにブラウザのクッキーを第三者のクッキーに書き換え、そのユーザーが他のサイトで商品を購入する際に、報酬を不正獲得しようとします。こうした不正行為により、架空のコミッションを獲得し、アフィリエイト報酬を不正請求するアフィリエイターは少なくありません。

 

不正トラフィックによるアフィリエイト詐欺の拡大

もちろん、アフィリエイトマーケティング単独ではありません。偽サイトは増加傾向にあり、ニュースで広く報道されている、イーロン・マスク氏による Twitter の買収提案は Twitter におけるボットや偽アカウントの状況を調査のため保留になっています。PayPal は、同社のシステム内に450万件の偽アカウントが発見されたという報道により、株価が暴落してしまいました。CHEQ の最近の調査では、オンライン上の偽の買い物客が5億人に迫っていることが分かっています。

不正トラフィックは至る所に存在し、E コマースやペイドマーケティング、オーガニックやダイレクトトラフィック、そしてもちろんアフィリエイトマーケティング等、あらゆるオンラインマーケティングに影響を与えています。

なぜ、このようなことが起こっているのでしょうか? 偽サイトの台頭には、いくつかの理由があります。まずは、自動化ツールがますます高度かつ洗練されてきていることがあげられます。例えば、ヘッドレスブラウザは、フォームへの入力や商品購入等の非常に高度なタスクを、大規模に、また実際のユーザーのように実行できるようになりました。

しかし、不正を行うのは、ボットやオートメーションツールだけではありません。本物の人間が関与するクリックファームやその他の不正行為は野放しの状態で、誰でも低価格でサービスを調達できるほど一般的になっています。

もう一つの要因は、パンデミックによりデジタル化が加速し、より多くの企業が実店舗からオンラインショップへと移行していることです。こうした状況は、オンラインにより多くの資金が流入することを意味し、結果として、より多くの犯罪者や詐欺行為をインターネット上に誘い込んでいます。

デジタルマーケティングの担当者は、不正トラフィック、ボットネット、スクレイパー、クローラー、オートメーションツール、クリックファームが今後も増加し続け、それらが私たちを取り巻いていることを理解しておくことが不可欠です。

アフィリエイトプログラムを運用している企業は、警戒心を持ち、頻繁にパートナーを査定し、疑わしい活動や異常を探し、自社を守るためのツールを導入する必要があります。

 

※1米ドル=100円にて換算

元の記事:The Fake Web: How Affiliate Marketing Became Synonymous With Fake Traffic And Fraud