CPM活用術:インプレッション数の正しい計算方法とは
CHEQ
|マーケティング | 2025年8月12日
デジタル広告を購入する際、キャンペーンの支払い方法をどうするかは重要な判断の一つです。たとえば、クリック単価(CPC)での支払いを選ぶ場合もあれば、インプレッション単価(CPM)での支払いがより適している場合もあります。この記事では、CPMとCPCの違い、そしてCPMの計算方法について知っておくべきポイントを解説します。
CPMの定義
インプレッション単価(CPM:Cost per Mille)とは、1,000回のインプレッションに対して支払う費用のことです。この手法は印刷広告の費用算出で一般的に使われていましたが、現在でもデジタル広告において最適な選択肢となる場合があります。ただし、CPMを選ぶべきかどうかを判断する前に、まず「インプレッション」が具体的に何を指すのかを正確に理解する必要があります。
ディスプレイ広告の場合、Googleは以下の条件を満たした場合にインプレッションとしてカウントします。
- 広告の50%以上が表示されている
- 1秒以上表示されている
動画広告の場合、Googleは視聴者が2秒以上動画を視聴した場合にインプレッションとしてカウントします。
CPMで支払う場合、広告がクリックされた回数は料金に影響しません。しかし、同じユーザーであっても、誰かが広告を見るたびに、CPM構造の下では その都度料金が発生します。
CPMの費用はどのくらいか?
もちろん、広告を出稿する場所やタイミングによって異なりますが、2018年第1四半期のGoogle(英文)において、広告主は平均でCPM2.80ドル、CPC0.75ドルを支払っていました。YouTubeを含むGoogleディスプレイネットワーク全体では、平均クリック率は0.35%でした。CPMとCPCのどちらを選択する場合でも、事前に予算を設定できるため、予想外の費用が発生する心配はありません。
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CPMでの支払いが適している場面とは?
CPMは一見するとCPCよりもはるかに安価に見えるため、すべてをCPMに賭けたくなるかもしれません。しかし注意が必要です。広告をクリックする人がほとんどいない、あるいは全くいない可能性もあります。さらに、ユーザーが広告に気づかない場合でも、CPMモデルではインプレッション料金が発生してしまいます。
では、CPMがCPCよりも優れた選択肢となるのはどのような場面でしょうか。
- ブランド認知度向上:即座な売上獲得ではなく、ブランド認知度を高めるために広告を出稿する場合があります。看板広告を考えてみてください。看板は主にブランド認知度向上を目的としています。
- イベント:会議、セミナー、フェスティバル、コンサートなどのイベントにおいて、CPM広告はしばしば効果的です。
- 新商品発売:これはブランド認知度向上の延長線上にあります。CPM広告は新しい商品やサービスの認知度向上に役立ちます。
- クリック率の高い広告:テストによって通常よりも高いクリック率を生み出すことがわかっている広告がある場合があります。予想されるクリック率がわかっているため、計算してCPMが費用削減につながるかどうかを確認できます。
どちらがより効果的かをテストする
特定のキャンペーンでCPMとCPCのどちらがより効果を発揮するか確信が持てない場合は、すべてのマーケティング活動で行うべきことを実践しましょう。それはテストです。限定的なテストを実施して、特定の広告やキャンペーンにおいてCPMとCPCのどちらがより良いROIをもたらすかを判断してください。また、CPM広告とCPC広告の配信を広告ネットワークに依頼する際、広告の掲載場所に違いがあるかどうかも確認しておきましょう。
CPCもCPMも詐欺行為の影響を免れない
ボットや悪意のある行為者は、繰り返し不正にクリックを行い、CPCを使用している場合は料金が請求されるクリック数を増やすことができます。しかし、CPMも安全ではありません。広告が掲載されているWebページが何度も読み込まれる可能性があり、CPMを使用している場合は、その都度インプレッションとしてカウントされ料金が請求されます。
解決策は、クリック詐欺とインプレッション詐欺の両方から保護するソリューションを使用することです。CHEQを使用することで、偽のクリックやインプレッションに対する支払いから身を守り、広告費用を有効活用できます。
CPMの計算方法
CPMを算出するには、総支出額をインプレッション数で割るだけです。
CPM = キャンペーン総支出額 ÷ インプレッション数 × 1,000
たとえば、次のような計算になります。
広告費2,000ドル ÷ インプレッション数750,000 × 1,000 = 2.66ドル
また、計算式の他の値を求める場合は以下のようになります。
キャンペーン総費用 = 総インプレッション数 ÷ 1,000 × CPM
総インプレッション数 = キャンペーン費用 ÷ CPM × 1,000
クリック課金ではなくても、CPMキャンペーンのクリック単価を算出したい場合もあるでしょう。ただし、これは実際にCPC方式で広告配信会社や広告ネットワークに支払う場合の費用とは異なることに注意してください。
クリック単価 = キャンペーン総支出額 ÷ 総クリック数
支出額と結果のモニタリング
多くの企業にとって、キャンペーンの目標や予想される費用に応じて、CPCとCPM広告を組み合わせて活用することが効果的です。特定のキャンペーンでどちらの支払い方法がより効果を発揮するかについて、ある程度妥当な予測を立てることはできますが、確実に判断するには継続的なモニタリングとCPM計算の知識が不可欠です。
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