みなさまご存知の通り、Google Ads におけるクリック詐欺が広告主にとっての脅威となっています。

Google Ads は 43 億人以上のグローバルユーザーを抱える世界最大級の広告プラットフォームです。多くの企業にとって、マーケティング活動の中心的な役割を果たしている重要なサービスであることは間違いありません。

Google Ads が非常に効果的な広告プラットフォームであることは疑う余地がありません。ある調査によると、Google Ads の平均的な投資利益率(ROI)は実に 800 %に達するという結果が出ています。またグーグル社自身も、「1 ドルの広告費を投下することで平均 8 ドルの利益を得られる」という分析を公表しているほどです。

この絶大な効果を考えると、広告予算を惜しむ企業はほとんどないのではないでしょうか。

Google Ads は非常に高い効果を発揮する一方で、多額の広告費が動いていることから、残念ながら悪意あるユーザーの格好の餌食ともなっているのが現状です。2022 年の統計では、Google Ads に投下された広告費のうち、実に 14 %にあたる部分が不正クリックによって消失していると推計されています。

そのため、Google Ads を使用する上で、予算の最大効率化を実現するには適切な対策が必須となってきます。本記事では Google Ads におけるクリック詐欺の実態と対策をわかりやすく説明していきます。

クリック詐欺とは? | ClickCease Academy(英語)

クリック詐欺とは?

クリック詐欺とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。簡単に説明すると、ディスプレイ広告や検索連動型広告などのオンライン広告が、意図的あるいはたまたま不正にクリックされることを指します。この不正クリックによって広告は単にクリックされるだけで、実際の商品やサービスの購入にはつながりません。

不正クリックには、明確な詐欺目的で意図的に行われるものと、たまたまクリックされてしまうものの 2 つがあります。

PPC 型広告の場合、1 クリックごとに掲載料金が発生します。正常な運用下では、そのクリックをきっかけにサイト訪問や商品購入などのコンバージョンを達成できることが期待されます。

しかし、意図的な不正クリックやボットによる自動クリックの場合、クリック自体に対価を支払うことになってしまいますが、そこから先のコンバージョンはまったく見込めません。

クリック詐欺についてより詳しく学びましょう(英文)

Google Ads におけるクリック詐欺とは?

Google Ads における「クリック詐欺」とは、具体的には検索連動型広告やディスプレイ広告、ショッピング広告など、Google 上で運用されている様々な有料キャンペーンに対して行われる不正クリックの総称を指します。

広告への 1 回の不正クリックごとに、規定の掲載料金が課金され、日次の広告予算が消化していくことになります。加えて、不正クリックが増加することで、本来商品やサービスに興味や購買意欲がある正規のユーザーに対する広告露出の機会が減少してしまいます。

不正クリックによって日次の広告予算が使い切られると、広告自体の掲載が停止してしまいます。すると本来ならば商品やサービスに実際に興味や購入意向を持っている潜在顧客への訴求機会を逸してしまう一方で、単なる不正クリックの誘発だけが増えてしまうことになりがちです。こうした現象が投資効果の大幅な低下を招き、マーケティング ROI の低迷に直結している主要因になります。

要約すると、Google Ads におけるクリック詐欺は、実際の売上や顧客獲得につながらない不正クリックに対しても広告料金を支払わされることで、本来の効果を発揮するべき貴重な広告予算を浪費させてしまうという極めて損害の大きい問題です。

クリック詐欺の手口

クリック詐欺には、ボットや自動プログラムによる自動クリックや不正クリックを行うために雇われた作業員によるものなど、さまざまな手口が存在します。

自動プロセスの場合、ボットやプログラムが本物のユーザーに成り済まして広告をクリックします。このような偽装によって、実際には存在していないエンゲージメントがあるかのようにプラットフォームに認識させることが狙いです。

一方で作業員によるクリック詐欺では、人間が偶発的または意図的に有料広告をクリックしています。

それでは、一般的なクリック詐欺の例をご紹介しましょう。

クリックファーム

クリックファームとは、大量のコンピューターやスマートフォンなどの端末を利用して、不正なクリックを作り出す施設の総称です。クリックファームでは、プログラムを使って自動でクリックさせたり、人間の作業員を雇って手作業でクリックさせたりするなどして、クリック詐欺が行われています。

オンラインの広告に損害を与えたり、不正な利益を得る目的で、クリックファームから一定数の不正なクリックを購入することができます。この不正なクリックを大量に発生させることで、オンライン広告に大規模な被害をもたらすクリック詐欺を実行できてしまいます。

クリックファームの詳しい内容や、その対策の方法については、こちらの記事(英文)をご覧ください。この記事では、クリックファームの実態を深く掘り下げて解説しています。

ボット・ボットネットによる攻撃

自動で動作するソフトウェアプログラムのことをボットと呼びますが、このボットが個別に、または組織的につながったネットワーク(ボットネット)によって、クリック詐欺を実行することがあります。

このようなプログラムは、コンピューターやスマートフォンなどにウイルスを感染させて、遠隔操作を行います。そして、本当の人間がクリックしたかのように見せかけることで、広告主を騙したり、クリックのデータを歪めたりして、広告費の浪費を招きます。

手作業で行うクリック詐欺

手作業で行うクリック詐欺には、意図的に行うものと、偶発的に起こるものの 2 つの種類があります。

ほとんどのケースでは、競合他社やクリックファームの作業員がわざと広告をクリックしています。競合の目的は明白です。貴社の広告予算を浪費させ、ターゲットへのリーチを阻害することに他なりません。一方、クリックファームはお金と引き換えに、意図的に不正なクリックを発生させるビジネスをしています。

不注意によるクリック詐欺とは、ユーザー本人がその広告や事業に興味がないのに、うっかりクリックしてしまうケースのことです。ニュースサイトをスクロールしていて、つい小さなポップアップ広告をクリックしてしまった経験がある人は多いと思います。この「うっかりクリック」は、第三者のウェブサイトやアプリで起こりやすくなっています。パブリッシャーは意図的に広告を配置し、ユーザーの不注意を利用してクリック数を増やすことで収入を上げる戦略を取っているのです。

ただし、不注意なクリックがすべてパブリッシャーの悪意に基づいているわけではありません。本当に偶然、どのような意図もなく起こる可能性もあります。

幸いなことに、Google Ads にはクリック詐欺で消費された広告費用を返金する仕組みがあります。この点については、記事の後半で詳しく説明します。

Google によるクリック詐欺対策

クリック詐欺との戦いにおいて、各広告プラットフォームは対策を強化しており、Google も例外ではありません。

広告主満足度の維持が、Google Ads での継続投下を実現するための肝要な要素となるため、Google はプラットフォーム事業者として、広告主への高品質なサービス提供を約束しています。

そのため、不正アクティビティの防止とユーザー保護を目的とした高度なプログラムを展開しています。では、その内容を見ていきましょう。

自動フィルター

Google は 200 を超える自動フィルターを常時監視し、更新を続けています。これにより大部分の不正トラフィックを自動識別しています。

リアルタイムフィルタリング

こうした高度なフィルターによって、不正トラフィックは即座に検知・遮断されます。中には広告予算に影響を及ぼすよりも前に不正トラフィックを検知、対応することが可能なケースもあり、Google は下記のように述べています。

「たとえば、拒否リストに登録されたユーザーエージェントや IP アドレスからのアクティビティや、極端に高いクリックスルーレート、1 ユーザーからの集中トラフィックなど、フィルターに引っかかる要因があれば、広告主に課金される前の段階でキャッチできます。」

準リアルタイムフィルタリング

残念ながら、高度なフィルターがある一方で、リアルタイムで検知できない不正トラフィックも存在します。パターンの判明と対処には数週間を要するケースもあります。

手動検知とレビュー

Google には、疑わしいパターンを手作業で追跡する専属のチームがいます。このプロセスによって、人間が関与していないと思われるトラフィックと正常なアクティビティを区別し、フィルターを定期的に更新しています。

調査とボットネット追跡

さらに Google では、既存のフィルターをすり抜けようとする新しい不正トラフィックの調査を積極的に進めています。人間が関与していないと思われるトラフィックに使われる一般的なサンプルコードの分析を通じて、検知漏れを防いでいます。

アカウントの一時停止と無効化

Google が広告主を保護するもう一つの方法が、詐欺的パブリッシャーのアカウント一時停止です。特定のパブリッシャーから過剰な不正トラフィックを検知した場合、アカウントを一時停止あるいは無効化することで、正規のトラフィックのみを保証するパブリッシャーのサイトやアプリにのみ広告が表示されることを担保しています。

Google Ads におけるクリック詐欺の返金

Google が広告主様の Google Ads キャンペーンに対するクリック詐欺の影響を最小限に抑えるために取っているもう 1 つの対策として返金対応があげられます。

Google が有害なトラフィックを検知・遮断できず、広告を保護できなかった場合には、返金請求のオプションが用意されています。これにより、プラットフォーム側が不正クリックによる課金が行われないことを広告主様に保証し、安心感を提供しています。

返金請求の詳細ガイドはこちらの記事(英文)からご確認いただけます。

不正クリックの返金請求に関する簡潔な手順は以下の通りです。

  1. クリック品質フォームを記入します。
  2. Google Ads アカウントと影響を受けたキャンペーンの詳細情報を記入します。
  3. 不正トラフィックの証拠となるファイルやスクリーンショットを添付し、詳細に事情を記入します。
  4. フォーム記入後、連絡先メールアドレスを記載し、「送信」ボタンをクリック

返金処理には Google 側で最大 2 週間、加えて銀行やクレジットカード会社による口座への反映には 10 営業日かかることがあります。

Google Ads におけるクリック詐欺対策(初級編)

詐欺業者の高度な手口ゆえに、Google Ads のクリック詐欺を完全検知・防止することは極めて難しいのが実情です。しかしながら、偽クリックを可能な限り遠ざけるための対策は存在します。

実践できる適切な安全対策を以下でご紹介します。

  • IP アドレスの除外:頻繁にクリックはあるもののコンバージョンにつながらない、あるいは単に不正が疑われる特定の IP アドレスからのトラフィックがあれば、それらを除外するといいでしょう。高度なボットの手動検知は難しいですが、明らかに異常なトラフィックパターン自体は捕捉できるので、それらを除外することで広告を保護することができます。
  • ターゲティングの絞り込み:ターゲティングを具体的に設定するほど、施策が成功する可能性が高まります。加えてこのアプローチは、クリック詐欺の発生を効果的に減らすことも実証されています。実際に効果が得られている地域やターゲットユーザーが集中する領域に焦点を当てることをおすすめします。
  • 広告スケジュールの最適化:クリックのタイミングを分析し、異常なパターンや定期的なタイムフレームを特定します。実際のユーザーアクティビティが活発である特定の時間帯のみ広告を表示するよう、スケジュールを調整しましょう。
  • Google Analytics の定期的な監視:クリックスルーレート(CTR)やコンバージョンレートなどのキャンペーンメトリクスを定期的にレビュー・分析します。Google Analytics では急上昇や異常値が一目で把握できるので、不正アクティビティの兆候をつかみやすくなります。

Google Ads におけるクリック詐欺対策(上級編)

初級編であげた対策はクリック詐欺の被害をある程度軽減できるものの、完全に防止するのは難しいのが現実です。

CHEQ Essentials は Google Ads におけるクリック詐欺への完全かつ効率的な対策を行える最先端の検知・防止ソフトウェアです。弊社はこのソリューションが業界トップレベルであると自負しています。

弊社が保持する高度なアルゴリズムとソフトウェアにより、Google のフィルターでは検知しきれない不正トラフィックも確実に拾い上げることができます。加えて上記の対策を自動化することで、多くの時間と労力を節約できるというメリットもあります。

CHEQ Essentials のソリューションは正規クリックのみを保証するよう設計されているため、バウンス率の低減とコンバージョン率・ROI の向上が期待できます。Paid marketing protection plan をご覧いただき、Google Ads におけるクリック詐欺への完全対応力をご確認ください。

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