【Tech CHEQ】サイバーセキュリティ分野の DevOps におけるプロセスや革新性
CHEQ
|Web サイト運用・セキュリティ対策 | 2022年3月28日
【Tech CHEQ】シリーズでは、CHEQ のサイバーセキュリティチームが当該分野における最新の情報と知見をお届けいたします。
ここ数年、DevOps について多くのことが語られてきました。ビジネスにおいて、より迅速で確信的な製品やソリューションが求められる中、ソフトウェア開発者と運用者が連携して協力する DevOps カルチャーを採用する企業が増えています。
当記事では、CHEQ の DevOps プロセスについて、DevOps における各段階や、クリエイティブに仕事をするためのヒント、また革新的なソフトウェア開発を実現するための確認事項等を通して説明いたします。
DevOps 3段階の特徴
ソフトウェア開発の効率向上のためには、ソフトウェア開発における3つの段階である(1)開発、(2)ステージング、(3)本番の各段階の特徴について理解することが重要です。DevOps の段階分けについては複数の分け方がありますが、CHEQ では3段階分けを採用しています。
(1)開発
まず第一段階では、開発者がコードを作成します。これにより、ソフトウェアのビジョンが形になり始めます。開発段階において、ソフトウェアのテストや実験をスムーズに行えるアーキテクチャを実現することは、革新的なソフトウェアを作成するために不可欠です。
(2)ステージング
第二段階では、コードの統合が行われ、開発者が作成したさまざまな「部品」やコードが一緒にデプロイされます。これをステージングと呼び、「エンドツーエンド」テストを実行して本番環境を複製することで、精度の高いステージングが可能になります。
(3)本番
最後に、第三段階である本番に進みます。ここでの DevOps の課題は、開発者が使用している本番環境が製品がデプロイされるのと同じ環境であり、ユーザーが実際にサービスを利用できるようになっていることです。ユーザーがサービスを実際に利用できるまで、ソフトウェアの価値は生まれません。
自動化の重要性
開発者が実際のユーザー環境をテストおよびシミュレートできるようにするには、DevOps チームがプロセス全体を自動化する必要があります。これにより、スムーズなテストや、サービスの展開、技術革新が可能になります。
例えば、開発者が新機能を試す際、本番と同じ環境が利用できるように全てのコンピューターやノードを手動で準備する必要があると想像してみてください。全く実用的ではありません。
DevOps を導入して、インテグレーションやデプロイをスムーズに行なうことで、より革新的でスピーディーなソフトウェア開発が可能になります。
クリエイティブな仕事は
ロールバック(後進復帰)から
しかし、この記事を読まれている方は、このような疑問を持っているかもしれません。
「DevOps の利点はわかりましたが、もし問題が発生したら、どうなりますか? 全てがスムーズに機能するとは限りません。」
とてもいい質問です。問題のあるコードがステージングや本番環境に入り込んでしまうことに備えて、DevOpsでは、常にロールバックできるように作業する必要があります。コードをロールバックするためのちょっとした手続きを迅速かつ容易に行えるようにしておくことで、新機能を実験したり、新しいコードを利用したりする際に一定レベルのセキュリティを担保することができます。
DevOps の効率的な運用のための
モニタリング
コードのロールバックが容易にできるようになったら、モニタリングの重要性についても留意する必要があります。モニタリング及び定量化を行うツールをインストールすることで、問題が発生した際に、初期段階で気付くことができます。
これにより、開発者に注意を促し、問題が大きくならないうちに対応することが可能になります。例えば、モニタリングにより、特定のインフラが限界に達しており、より多くのリソースが必要であったり、リソースが十分に活用されておらず、無駄になっていたりすることが確認できます。
ステージング環境のインフラを正しく実装し、テストやモニタリングを行なうことで、トラブルを最小限に抑えていることがわかります。初期段階でバグを減らし、問題が雪だるま式に大きくなることを防ぐことで、ソフトウェア開発が効率化されます。
バランス:キーワード
CHEQ では、全チームメンバーがユーザーと同じ製品環境を使用できるように注力しています。また、クリエイティブで革新的なソフトウェア開発のため、チームの構造や作業の流れを最適化しています。
開発者がユーザーエクスペリエンスに悪影響を与えずに、新しい機能をテストできるような環境を整備することは、こうしたゴールを実現するために欠かせません。
その際に重要なことはバランスです。ソフトウェア開発者のコード作成や、ビジネスの俊敏性、費用のバランスが取れた開発環境を整備することは、ビジネスにおいて非常に大きな意味を持ちます。